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ハワイで働いてちょっと驚いたことの一つに、モーニングミーティングというのがありました。朝一番、たとえば8時半とか9時とかに集まって、コーヒーを飲みながら会議するっていうやつです。
小洒落たカフェの一角に、明らかにお仕事モードの人たちが集ってミーティングしている姿なんかも、けっこうよく見かけるんです。また、オフィスのカンファレンスルームとかに朝から集まることも多いのですが、そんな時コーヒーのお供に差し入れられることが多いのがちょっとしたスイーツです。
マラサダだったりデニッシュだったりドーナツだったり!朝からヘビーだなと思われるかもしれませんが、ロコの皆さんにはそうでもないようです(笑)。
カイムキにあるここ、Sconees Bakeryのスコーンもそんな差し入れ候補の筆頭と言えるかもしれません。なにせ、毎朝6時にオープンの早起きショップ。仕事に行く前に立ち寄ってミーティングに持っていこうとする人や、朝のコーヒータイムに合わせて早めに買いに来る人など、多くの人がやってきます。
お店に並ぶスコーンやフルーツバー、パイなどのスイーツは、毎朝お店の奥にある工場で焼き上げられています。熟練の職人さんたちが夜明け前の暗いうちから作業してくれるおかげで、6時の開店時には甘い香りとともに焼き立てホヤホヤのスコーンたちが店頭に並ぶ。これを毎日、毎日続けて、なんと21年という歴史。年間通してお休みなのは元日とアフターサンクスギビング(感謝祭の翌日)の2日だけというから、すごい!
もともとリバティハウス(ハワイにあった老舗百貨店)でスコーンを作っていた職人さんたちが立ち上げたというお店。オープンから21年経った今も、そのレシピは一切変えていないのだそう。「長く通ってくれる地元の人たちが、いつだって安心して食べられる、懐かしい味を守りたいからね」とオーナーのGaryさん。秘伝のスコーンレシピは教えてもらえなかったのだけど、上質なバターをたっぷり使った優しい味わいは、甘すぎずサクサクしていて一度食べたら忘れられない、と旅行者にもファンが多いのです。
私の友人は、日本から旅行に来てここのスコーンにハマり、帰国日の朝にまとめて買っていくのだといいます。日本の自宅では冷凍保存して、大事に大事に食べるのだとか。その気持ち、わかるなあ。ちびちび、ずっと食べたい味なんだよね。
ちなみに人気のフレーバーは、ブルーベリーやチョコチップが焼き込まれたスコーン。当日焼き上げた分が売り切れたらおしまい…ということなので、お目当ての味をゲットしたければやっぱり朝早めに行くことをオススメします。
小さくて、けっして派手さのないお店。でも、本当についつい足を運んでしまう、魅力に満ちた街のスコーン屋さん。たくさん買い込んじゃった時は、冷凍保存して。トースターや電子レンジで温めて、幸せの味をじっくりかみしめましょう。
Sconees Bakery/スコニーズ・ベーカリー