2021.12.09

Made in Hawaiiを買う

懐かしく新しい。丁寧にプリントされるフラワーサックタオルに愛を感じて

  • WRITER 松本 律子

  • INTERVIEWER 瀬川 慶

先人の知恵が生んだ「フラワーサックタオル」

 

フラワーサックタオルってご存知ですか?プランテーション時代のハワイでは、小麦粉(Flour)は100パウンド(約45kg)ずつの単位で、紙袋ではなく大きなコットンの布袋に入って売られていたんですね。当時の人々は、その小麦粉袋(フラワーサック)を洗濯、漂白し、様々な形でリサイクルしていたのだそうです。


フラワーサックの布地は、とても柔らかくて吸水力に優れていながら乾きやすい、といった特徴を持っています。しかも糸くずがでにくく、薄くて使いやすい。これが「キッチンタオル」にピッタリ!というわけで、現代も「フラワーサックタオル」として愛され続けているのです。


そんな懐かしくも新しいフラワーサックタオルを、ハワイに住む素敵なご夫婦がていねいにハンドプリントしています。それが、レス・キヤブさん、ペニー・キヤブさんのご夫婦が営む「ダウンタウン・ジェネラルストア(Downtown General Store)」です。


日本にルーツを持つお二人。奥様のペニーさんはデザインやアートのバックグラウンドがあり、ご主人のレスさんは写真を趣味としていました。そのお二人が、1980年にスタートしたのがダウンタウン・ジェネラルストア。もともとはシルクスクリーンプリントのカードを作る小さなビジネスから始まったといいます。


Tシャツやフォトカード、タオルなども作るようになって、クラフトフェアなどに出品するように。そんな時に、あらためて出会ったのが「フラワーサックタオル」でした。


「あの当時、フラワーサックのタオルはそれほど注目されていませんでした。もちろんプランテーション時代に使われていたという歴史は知っていたし、思い返せば小さな頃に祖母がフラワーサックやライスバッグをリサイクルして使っていた記憶もあります。でも自分たちはあまり使ったことがなかったんですよね」とペニーさん。


「でも、あらためてその素晴らしさを実感したんです。とにかく水をしっかり吸ってくれるし乾きやすい、そして薄手でなめらかだからシルクスクリーンプリントにぴったりでした。日本の“ふきん”にとても近いですよね。一度使うと、ほとんどの方がまたリピートしてくれるんですよ」。


そう。フラワーサックタオルは、先人たちの知恵であり究極のエコアイテム。とにかく使いやすいんです。私もキッチンで使っていますが、使えば使うほど柔らかくなって、もちろんしっかり水気を吸う。掛けておくだけでさらっと乾くし、ガラスを吹いても糸くずが付きにくい。大げさじゃなく、食器を拭くのが楽しくなります。使い捨てのペーパータオル、使わなくなりました。

ホノルルで一枚ずつ丁寧にハンドプリント

 

このフラワーサック素材に、ハワイをイメージしたデザインをプリントして生まれるのが、ダウンタウン・ジェネラルストアのタオルたち。すべて、ご夫婦とその息子さんたちがデザインし、ホノルルにある自宅の工房で一枚ずつプリントされています。


プリンターの台にタオルを一枚ずつ置き、一枚一枚カラーインクを均等に伸ばしてハンドプリント。インクは環境に配慮したウォーターベースのものを使用し、ムラが出ないようにきれいに印刷します。それをまた大きなドライヤーでゆっくり一枚ずつ乾かす。時間をかけて、手間をかけて、一枚ずつ手で折りたたみ仕上げていきます。


「ローカルは、日本の文化を感じるデザインを好む人が多いので、“桜”の柄がとっても人気です、“ひなまつり”や“こいのぼり”などのデザインも、日本の伝統を感じられると好評なんですよ」とペニーさん。


「また、アメリカ本土や日本から旅行に来た方が、ハワイの想い出としてお土産に買ってくださることも多いので、ハワイにちなんだデザインにもこだわっています。レイ、パイナップル、ぺぺホヌ(赤ちゃんのウミガメ)などは、色も鮮やかで人気ですね。そして、ウクレレをモチーフにしたものは、音楽好きな方がまとめて買ってくださったりします」。


ひとつひとつのデザインに意味があり、ストーリーがあり、想い出を持ち帰ったりシェアできたりする。素敵ですよね。


「毎年必ず注文してくれる、バーテンダーのお客さんがいるんです。お店でグラスを拭くのにこのタオルが一番いいからと。嬉しいですね。ふきんとしてはもちろん、野菜の水切りに使ったり、ギフトラッピング(風呂敷風)に使ったり、アイデア次第でいろいろ使ってもらって。ありがたいです」。


ハワイのショップやビジネスなどが、ロゴを入れたカスタムデザインをオーダーすることもあるそうで、カウアイ島のコロアラムとか、ハワイのスーパーマーケット、フードランドとのコラボデザインなども話題です。

素敵ご夫婦の作品に「古き良きハワイ」も感じて


取材させえてもらっている間も、ずっと仲良しでにこにことお話してくれたキヤブご夫妻。ホリデーシーズンにお忙しい中だったのに、「お茶でもいかが?」と気遣ってくださり幸せな気持ちになりました。


愛を込めて、アロハを込めて、ハワイのカルチャーも詰め込んでプリントされるフラワーサックタオル。十二支の干支をモチーフにしたタオルシリーズもかわいい!


とにかくね。シンプルながら本当に使いやすいタオルなので、ぜひ一度手にしてほしいし使ってみてほしい。キッチンに置いておくだけで、ほんわり「古き良きハワイ」が感じられるのも魅力ですよ。

 

フラワーサックタオル(キッチンタオル/ハワイアンキルト)

ワイキキの隣の閑静な住宅街、カパフルでローカル夫婦がハンドスクリーンをして作るキッチンタオルブランド。プランテーション時代のハワイで、小麦は100パウンドごとに大きな布の袋(フラワーサック)に入っていました。当時の人たちは空になった袋を洗って漂白させ、キッチンタオル、磨き布、オムツ、下着などとして愛用していました。フラワーサックのタオルは、柔らかく、乾きが早い、そしてシワになりづらい優秀なアイテムです。プリントのインクはウォーターベースを使用しています。

サイズ:27" x 27" (約69cm x 69cm)
素材:コットン100%(ハワイ製)

詳しく見る

ONLINE STORE

つなぐハワイオンラインストアへ移動します

 

Downtown General Store/ダウンタウン・ジェネラルストア

URL
https://downtowngeneralstore.com/
instagram
https://www.instagram.com/downtowngeneralstore/
取り扱い店舗
The Compleat Kitchen(カハラモール)、Foodland各店、Na Mea Hawaii (ワードセンター)、Paiko(カカアコ)、Red Pineapple(カイムキ)など多数

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