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カカアコのSALTにあるセレクトショップ、「Here.」。スマートで洗練された雰囲気は、ある種独特で、大きな存在感を放っています。
天井が高くとられた広い店内には、オーナーが世界中から見つけてきた「彼女たちが好きなもの」が美しくディスプレイされています。
正面の壁に飾られたユニークなプリーツバッグは、軽くて小さくたためるKna Plusのもの。なんと「土に還る繊維」で作られているというエコなアイテムで、日本の福井県から仕入れているのだそう。
環境に配慮したお洒落バッグは、ローカルにもアメリカ本土からの旅行者にも人気。
スペインから仕入れたというカラフルなお洋服たちは、個性的なデザインと着心地の良さが魅力なのだとか。私たちが取材している間にも、お洒落マダムやキュートなロコガールが次々試着していました。
オーストラリアから届く商品も多く、こんなポップなパジャマも発見!肌触りも最高です。
オーナーの女性2人が厳選。アイテムのセンスに脱帽
Here.のオーナー、実は2人の日本人女性。お話を聞いたMayoさんは8歳まで日本で過ごした後、世界の様々な場所で暮らし、現在はハワイをベースにご家族と生活しているというとっても素敵な女性。
「このショップは、ビジネスパートナーであり友人のYukiと一緒に2017年にオープンしました。お互い、ハワイや日本を拠点にファッション関連の仕事をしてきたので、その経験も活かして新しいことをしようって。ここでは自分たちが本当に好きなものだけを集めて扱ってるんです。だから、とっても自由だし楽しい」とMayoさん。
「お客様のターゲットを絞ることもなく、ただ自分たちが素敵だなあ、お洒落だなあ、使ってみたいなあって思うものを世界中から仕入れています。以前は直接現地へ仕入れに出向いていましたが、最近はオンラインでも商品を発掘しています。コレ素敵!って思ったらサンプルを送ってもらって。実物を確かめて、いいねって思ったアイテムだけを店頭に出す感じです」。
流行りに乗るわけでもなく、世の中の売れ筋に合わせるでもなく、確固たる想いを持って仕入れられているHere.のアイテムたち。ひとつひとつに凛とした佇まいを感じるのは、そういうことか。
これまでハワイになかったようなブランドも多数。自分たちでデザインするオリジナルのラインも展開しています。オリジナルラインは、シンプルながら美しいシルエットと、シルクなどを生かしたこだわりの素材感が魅力です。
ローカルアーティストとのコラボも
また、最近はハワイのローカルアーティストとのコラボレーションもスタートしたそう。
こちらのディフューザーは、3つのロコアーティストと作ったこだわりのアイテム。オイルは、カカアコのラナ・レーンにスタジオを持つ「 Lux & Alder」というロコガール2人と1年がかりで作り上げた香り。セラミックはTamiko Claireのアート。そしてバッグは、草木染で知られるOkbetとのコラボです。
「メイド・イン・ハワイのブランドをそのまま置くのではなく、一緒になにかを作るようにしてるんです。人と人とのつながりを大切にしたいなと。とくにカカアコ周辺には若い才能を持った子がたくさんいるから、一緒に時間をかけてやっていくことが楽しいんです」。
表面上ではなく、深いところでつながってビジネスしている感じが本当に素敵。個性的でいいものを真剣に探し、作り上げ、長く愛されるものを置いているんですね。
店名「Here.」の由来をお聞きすると「単語の中にHer(彼女)というワードが入っているのと、Here=ここでやってるんだよっていう、地に足をつけてる感じを表現したかったんです。テンポラリー(一時的)じゃないよっていう想いを込めて名付けました」とのこと。
好きな人たちと、好きな場所で、好きなものをセレクトし、それを届けるビジネスをしているMayoさん、Yukiさん。お洒落なセレクトショップ、というだけでなく、おふたりのぶれない意志を感じるお店なんだな。
うん。だから、かっこいいのだ。
Here./ヒア