よく読まれている記事
POPULAR ARTICLE
パンデミック以降、ファーマーズマーケットへ出かける回数が増えました。2020年春、ハワイがロックダウン状態だった頃、ほかのお店がみんなクローズしている時に、元気だったのがファーマーズマーケットで。「買い物」という主目的はもちろん、外を歩いて誰かの顔を見られる、誰かと話せるっていうだけで気持ち的にもずいぶん助けてもらったんですよね。
アロハを込めた香りのタブレット&キャンドル
そして、この時期には、これまで見たことがないような新しいテントも続々登場しました。新しくてココロを癒してくれるなにかを探してうろうろしていた時、偶然見つけたのがこのお店「L'atelier de Claire」。あまりに美しいドライフラワーに、一目惚れしてしまった私。何度となく、ブースへ足を運んだのでありました。
その美しいドライフラワーがあしらわれていたのは、ワックスタブレット。100%ナチュラルプレミアムオーガニックのソイワックスとエッセンシャルオイルを使って、ハワイで手作りされているものでした。
ドライフラワーなどのボタニカルアートも、すべてオーナーのクレアさんが自ら集め、数ヶ月かけて乾燥させた素材を使用しているそう。なんて繊細で、なんて美しいんだろう。そしてそのセンスも素晴らしいですよね。
クローゼットやお部屋にかけておくだけで、お花やフルーツの香りがほのかに広がります。見た目もお洒落だし、エッセンシャルオイルをブレンドした「ハワイの香り」が心地いい…。強すぎず、主張しすぎず、とにかく優しい。これを作っているクレアさんの愛情が、この優しさから伝わってくる気がします。
リピーターもどんどん増えているって。わかりますよね……。
こちらのゴージャスなキャンドルは、「ラルミアシリーズ」(ラルミア=イルミネーション)。その名の通り、輝きが素敵すぎます。お花や貝殻などが贅沢に散りばめられたケースの中で、ピカケやプルメリアの香りのキャンドルが灯ってキラキラ。もはや芸術。圧倒的な存在感です。
これらの作品を生み出しているクレアさんは、ファッションデザイナーの経歴を持つキュートな女性。2020年12月、ご主人のベンさんと一緒にこのビジネスを始めました。
「自然への感謝」と「自分の好きなこと」を形に
キャンドル作りやドライフラワーアートなどはまったくの未経験ながら、ものづくりが好きだった彼女。独学で作り方を学び、当初はお友達へのギフトとして作ったのだそうです。それらが好評で、知人から「私にも作って欲しい」というオーダーが増えるように。同じソイワックスを使ってキャンドル作りもスタート、カイルアやカカアコのファーマーズマーケットへも出品するようになり、徐々に現在のビジネスへと広がってきました。
「パンデミックで時間ができて、自分たちのやりたいことをする時間ができたのが大きいですね。毎朝、夫婦でご近所をお散歩するようになって、今まで以上に花や自然を楽しむ機会が増えて、感謝の気持ちが大きくなっていったんです」とクレアさん。
「この自然の美しさや魅力を多くの人にシェアしたい、と考えているうちに“ワックスタブレットにハワイの花を組み込む”発想に至りました。家族やお友達の家の庭で見つけたきれいなお花や葉を、少しずつわけてもらっています。植物の中には、少し間引きしてあげた方が元気になる種類もあるので、ウォーキング中やハイキングをしながら、ちょっとずつ集めたり。落ちている小さな木の実を拾ってくることもあります。自然に感謝しながら、ていねいに乾燥させてデザインしています。マシンを使わず太陽光や自然の風で乾かすから、たまに失敗もしちゃうし時間も手間もかかる。でもそれが愛おしくて」。
季節によってお花の種類も変わるし、自然のものだからまったく同じものは作れないと言います。うん、すべてナチュラル素材ですもんね。形も色もちょっとずつ違う。でもそれがまた、いいんだな。ハワイを感じられる香りやネーミングは、ハワイアンのお友だちに相談してアドバイスをもらっているそうです。
感謝とアロハをたっぷり込めて手作りされるキャンドルやワックスタブレットは、プレミアムオーガニック・ソイワックスを使った上質なもの。人工的なものや化学成分を使っていないので、キャンドルに火を灯した時も身体に有害なものが出ないんですって。
安心。ありがたい。
また、自然を大切にしたいという彼らは、プラスチックは使わずなるべくリサイクルできる容器を使っています。キャンドルやディフューザーなどは、空になった容器を持っていけば次のお買い物が10%オフになるサービスをして、ゴミを出さないように働きかけているし、売上の10%は動物保護の活動に寄付しているのだそうです。
「ハワイで生活できていることに感謝して。自分たちができることから、ハワイの環境を守りたい。ゼロ・ウェイスト、サステイナブルな考え方は、とっても大事だと思ってます」とおふたり。正面を見据えて透明感たっぷりに話してくれた彼らの言葉、すごく腑に落ちました。
夢だった実店舗も、ワードにオープン!
ファーマーズマーケットに出店し続けることでリピーターさんも増え、2021年11月17日には夢だったという実店舗をオープン!ワード地区の「Ohana Hale Marketplace」内のかわいらしいお店、さっそくのぞきにいってみると、クリスマスに向けたホリデー用のアイテムが並んでいました。
とんでもなくかわいい。ずっと見ていたいし、ずっとクンクン香っていたい(笑)。
フォトジェニックで香りも素敵。ホリデーギフトに贈ったら、最強に喜ばれそうです。
ほかにもお部屋中に香りが広がるディフューザーやノンケミカルで顔や髪の毛にも使えるエンビアンススプレー、肌に優しく香りもいいハンドサニタイザーなど、香り商品を次々生み出しているクレア。パッケージもシンプル&お洒落でセンスの良さがほとばしる。
好きすぎるよ、クレア!!
ちなみに、店名の「L'atelier de Claire」は、フランス語で「クレアのワークショップ」という意味。彼女が作りたいイメージを、どんどん形にしていくアトリエということなんですよね。素敵だなあ。
いつ会ってもほがらかでポジティブで、謙虚で、でも芯がしっかりしている。そんなクレアが生み出すボタニカルフレグランスワールド。これからも、目が離せませんっ。
L'atelier de Claire/ラアトリエール・デ・クレア