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突然ですが。先代から養蜂所を引き継ぎ、ハワイで養蜂業を営む日本人のご夫婦がいるのをご存知ですか?それが、ファーマーズマーケットなどで人気のマノアハニー、埋橋さんご夫婦。現在はワヒアワにショップと工場を構え、こだわりのハチミツを作り続けています。
ファーマーズ・マーケットや地元のスーパーマーケットなどで人気のマノア・ハニー。ベアーのボトルに入ったかわいらしいハチミツ、といえば食べたことがある!という方も多いのではないでしょうか。
オアフ島内に10ヶ所以上の巣箱を持ち、ハワイの自然の恵みがたっぷり詰まったハチミツを生み出しているマノア・ハニーは、1990年代後半、マノアの地に誕生したハチミツカンパニー。ここを先代から受け継ぐ形で2014年にオーナーとなった埋橋さんは、日本の神戸でも養蜂のお仕事をされていた経歴を持つ職人肌。現在は、マノアからワヒアワの街に拠点を移して事業を営んでいます。
「オアフ島のいろいろな場所に巣箱があるので、場所によって蜂が蜜を集めてくる花が違うんですよね。それぞれ個性があり、味わいも色味も違ってとても奥深いんです。オアフ島だけでなく、オヒア・レフアなどハワイ島からハチミツを仕入れてワヒアワの工場で商品にしているものもあるので好みの味を見つけてほしいですね」と埋橋さん。
奥様のエリカさんにオススメを聞いてみると「個人的にはキアヴェのハニーが大好きです。ファーマーズ・マーケットでもすぐに売り切れてしまう一番人気が、白いハチミツ『ホワイト・キアヴェ・クリーム・ハニー』。トーストやクラッカー、チーズなどに合わせると、コクがあってとても美味しいです。
また、クリスマスベリーもおすすめです。ちょっと個性的で、例えるなら焦げた栗のような香りがするんですが(笑)、これがやみつきになるというか。たとえば、紅茶にハチミツって合わせることが多いですが、コーヒーにはあまり入れませんよね。でも、クリスマスベリーのハニーは、コーヒーにマッチするんですよ。ぜひ試していただきたい!」とのこと。コーヒーに合うハチミツなんて、想像できます?でもね、これが最高に美味しいんですよ(早速購入して試しました!)。
「ちなみに紅茶に合わせるならキアヴェとかオヒア・レフア。パンケーキにはマカダミアのハニーを試してみてほしいですね」。なるほど、ひとくちにハチミツと言っても奥深い!
さらに、ハチミツと「カカオニブ」、「ラム」、「ターメリック」などをミックスした、スペシャルなオリジナルハニーも続々登場していて話題になっています。ちょっと角張ったボトルは見た目にもフォトジェニックで、食感も風味もそれぞれ個性的。ほんと、どれも美味しいんですよね。
ラムやターメリックなどは地元産のものを使い、ローカルビジネス同士のつながりを大切にしているのも素敵。情報をシェアし、お互いにお客さんを紹介し合うことも多いのだそうです。
そして、ここ数年構想を温めていたという「ミード(Mead)」の生産もスタート。ミードとは、ハチミツとお水だけで造ったハチミツ酒(醸造酒)のこと。オアフ島では唯一となるミードの醸造場を有するマノア・ハニーでは、ミードにハワイ産パイナップルやリリコイ、ジンジャーなどをインフューズ(注入)してオリジナルフレーバーを生み出しています。
「パンデミックはファーマーズ・マーケットなどもクローズになり、いろいろ大変でしたが、その分考えたり挑戦したりする時間ができたのも事実。それで、ずっとやりたいと思っていたミードの生産を実現できました。ハワイでは認知度の高くないお酒でしたが、クチコミで購入してくれる人が増えたり、ハワイの有名レストランが仕入れてくれるようになったり、徐々に知っていただけるようになってきて。様々な可能性が広がるのを感じています」と埋橋さんご夫妻。
こんな時だからこそ大好きなハチミツに正面から向き合い、恐れず新たな挑戦を仕掛ける……というお二人の姿、ものすごくストイックで素敵だなあと感じます。
ますます進化を続ける、マノア・ハニーの美味しいハチミツやミードたち。見た目もかわいらしく味わい深くて、楽しみ方はあなた次第。ハワイならではのお土産としても、さらに人気が高まっていきそうな予感……。次のハワイ旅で、あらためて注目してみてほしいハチミツブランドです。
Manoa Honey & Mead/マノアハニー&ミード