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カイルアへ行ったら、やっぱり立ち寄りたくなるのが「マノアチョコレート」。入り口のドアを開けると優しく甘いチョコレートの香りが漂って、まるで特別な魔法にかかったように幸せを感じられる場所です。
カイルアのパブリックパーキングの一角にある、カラフルでアーティスティックな外観の建物。ここがマノアチョコレート/Manoa Chocolateです。建物の中にはチョコレート工房が併設されたショップがあり、ショッピングはもちろんチョコレート作りの様子を見学したり、試食したりすることもできるワンダーランド!チョコレート好きにはたまりません。
じつは、ハワイ州は全米で唯一カカオ栽培ができる州。それもあり、カカオ豆を厳選するところから焙煎、チョコレートの生産までを一貫して行う「Bean to Bar(カカオ豆から板状のチョコレートまで)」のこだわりクラフトチョコレート・ブランドが増えているんですよね。その中でも存在感を放つのが、2012年に創業したマノアチョコレート。トライ&エラーを繰り返しながら、ハワイで作るオリジナルの高品質チョコレートを生み出し続けています。
だからこそ、このショップでは単に「お買い物」だけではなく「チョコレートに関する学び」が楽しめるのが魅力。約1時間半のファクトリーツアー(要予約/$15)に参加すれば、チョコレートが作られる工程をしっかり学ぶことができますし、無料で10分程度のテイスティング(試食)をすることもできます。
「試食」というと、その場にサンプルが置かれていて「勝手に味見する」というイメージがあるかもしれませんが、ここでの「試食」はちょっと違う。知識豊富なスタッフがしっかり対応してくれて、きっちり説明しながらサンプルを一人ずつにサーブしてくれるんです。
もし選びきれなくて迷ったら、好みに合わせてアドバイスもしてくれる。「チョコレートのソムリエ」みたいな感じですかね。この特別な時間が嬉しくて、つい足を運んでしまうんだよなあ。
大量生産で安く早く……という流れとは反対に、ハワイをはじめ世界中からシングルオリジンのカカオ豆を厳選し、ていねいに自社工場で製造するクラフトチョコレート。1枚$10~$12とチョコレートとしては決して安いものではありませんが、ここに詰まった思いやアロハ、そして圧倒的な美味しさには間違いなくその価値がある。と私は思っています。
カカオ豆を直接扱うからこそ作れるティーやワインも
カカオ豆からチョコレートを作るメーカーだからこそ作り出せる、カカオ関連のアイテムが豊富なのもマノアチョコレートの魅力。カカオ豆の殻から作るチョコレートティーや、このコロナ禍に時間をかけて研究したという「カカオワイン」など、ほかではあまり見られない独自のプロダクトはぜひ試したくなる逸品です。
知識豊富でポジティブなスタッフの皆さんが、このお店で働くことに誇りを持っている感じがびしびし伝わってくるのも素敵。プロダクションマネージャーを中心に常に新しいチョコレートフレーバーも研究しているそう。飽くなきカカオ豆への探究心よ。プロフェッショナルだなあ。
朝から食べたいチョコレートバーって?
常に10~20種のチョコレートがある中、マネージャーのグレイシーさんが進めてくれたのが、ローストしたカカオニブのクランチな食感にハワイ産コナコーヒーが香る「BREAKFAST BAR 60%」と、ハワイ産のシーソルトが濃厚なダークチョコレートと絶妙にマッチする「HAWAIIAN SEA SALT BAR 72%」です。朝からチョコレート、いいかも!
また、黄色いパッケージが目を引く「LILIKO'I x PASSION FRUIT」は、トロピカルなフルーツフレーバーのチョコレート。パッケージデザインは、ローカルアーティストのPunky Alohaによるものです。このシリーズ、かわいい!
ちなみに。マノアチョコレートという社名からオアフ島のマノア地区にショップがあるのでは?と思われがちですが、創業時からカイルアの地で営業しています。社名の「マノア」は、ハワイ語で「広大さ」や「豊かさ」「深みのある」などの意味を持つ言葉。創業時にこの言葉の意味にインスピレーションを感じて名付けたのだそうですよ。
甘さ控えめで大人も楽しめるハイクオリティなクラフトチョコレート。各パッケージの内側に、ビールやワインなどとのペアリングも記されているのも粋。ていねいにじっくりと味わいたくなる1枚は、大切な人への贈り物にも、ぜひ。
Manoa Chocolate/マノア・チョコレート