エアロプレス全米1位のトワさん

2022.07.02

レストラン&カフェ

ハワイとコーヒーに魅せられて…エアロプレス全米1位の日本人女性に聞く

  • WRITER 松本 律子

  • INTERVIEWER 瀬川 慶

コナコーヒーにこだわりまくる、ワイキキの人気カフェ「コナコーヒー・パーベイヤーズ」。その想いはこちらの記事をみていただきたいのですが…↓↓↓

 

●コナコーヒーを愛しすぎる職人たちが誇る“本気の一杯”をワイキキで

 

日本人女性トワさんは、エアロプレス全米チャンピオン!


達人だらけのこのお店には、エアロプレスの全米チャンピオンという、すごいバリスタがいるんです。その名は、トワ・イカワさん。そう、なんと日本人の女性です。

 

エアロプレスというのは、空気圧を使ってコーヒーを抽出する、比較的新しいスタイルのコーヒーのいれ方。短時間で抽出でき、豆の味わいが深くまろやかになると言われています。トワさん曰く「とくにコナコーヒーはちょっと酸味がある豆ですが、エアロプレスだと少しその酸味の角がとれて、まろやかになる」のだとか。


私も同じコナコーヒーを、プアオーバー(ハンドドリップ)とエアロプレスでいれてもらったのですが、全然味わいが違って驚きました。どちらかといえば、エアロプレスの方が好きかも。でも、これは本当にひとそれぞれの好みですね。

「ハワイに恋い焦がれながら東京でOLしてました」


さて、そんなエアロプレスの「全米チャンピオン」であるトワさん。もともとは日本・東京で事務系のお仕事をするOLさんでした。毎日満員電車に乗って通勤、息苦しさを感じる中で、年2回のハワイ旅行を楽しみに働く日々だったそう。


「窮屈な東京での生活がつらくて、開放感のあるハワイがとにかく魅力的に思えたんです。正直、自分で“ハワイ病”って思っちゃうくらい。ハワイへ来るために日々働いているような感じでしたね。昔ワーキングホリデーで海外に行ったこともあったので、なるべく英語を使える仕事を探して、日本語学校の受付で働いたこともあります。ハワイでのインターンシップ(Jビザ)で1年半働いたこともあったのですが、その後はまた日本へ戻らなくてはならず…。ずっと、旅行で行ったり来たりしていましたが、いつまでもこんな生活続けていられないしなあ、って思う自分もいましたね」と、以前の自分を振り返るトワさん。


「ハワイに住めたらいいなと思って、仕事も探していたのですがそんなに簡単ではなくって。いよいよ諦めかけた時、知人の紹介で知り合ったのが今のダンナさんだったんです。彼と結婚して、現在に至ります。もちろん結婚に至るまでもたいへんな事はいろいろありましたが、今は『ハワイが私を見放さなかった』のかなって思ってます(笑)」。


かくして、大好きなハワイで暮らす日々が始まりました。

人との出会いが紡いだコーヒーとの縁


ただ、当初はコーヒー関係の仕事をするつもりはなかったのだそう。もともとコーヒーは好きでカフェをいろいろと巡っていた時、ワイキキの「Coffee Shop 831」というお店でオーナーの日本人女性と知り合い、そこで働くことに。コーヒーへのこだわりは、知れば知るほど強くなり、どんどんのめり込んでいったそう。


もっとコーヒーを学びたい、もっと自分を磨きたい、そう思っていた彼女に「初めてハワイでエアロプレスの大会を開催するるんだけど参加してくれない?」と、コナコーヒー・パーベイヤーズにいたバリスタ仲間から声がかかります。


「じつは、この時点ではエアロプレスをちゃんと使ったことがなかったんですが、そこから数週間とにかく猛特訓したんです。新しいことにチャレンジするのは楽しかったですしね。で、結果ハワイ州で3位になったんですよ」。

す、すごい!


その後、翌年は同大会で2位、2年後にはハワイで1位になってしまったトワさん。そのまま2019年の全米大会に出場し、優勝してしまったというツワモノなのです。もちろんセンスも素晴らしいのでしょうが、努力も相当なものだったはず。全米チャンピオンが日本出身の女性だなんて、本当に誇りに思います。


こうして様々なご縁がつながって、2018年からはコナコーヒー・パーベイヤーズで働いているトワさん。人生って、偶然に見える必然によって、それぞれの人があるべき場所に導かれるのかも…なんて思っちゃいます。

ハワイのコーヒー業界に30年以上携わる達人、オーナーのレイモンドさん

レイモンドさんの奥様、フードサイエンティストのジャッキーさん

自社のロースターで焙煎される品質の高いコーヒーたち

ロースターにはカッピングスペースも。トワさんもここでテイスティングに参加している


コーヒーへの愛が止まらないオーナーのレイモンドさん、フードサイエンティストとして冷静にコーヒーのクオリティを守る奥様のジャッキーさん、そして前向きなスタッフ仲間たちと過ごしながら、さらにコーヒーへの情熱が高まるトワさん。現在は、リテール部門のマネージャーとしてメンバーをまとめつつ、エアロプレスを使ったコーヒー提供もしています。

コーヒーは野菜や果物と同じ。鮮度を大切に丁寧に


コーヒー豆って、野菜や果物と同じだと思っているんです。鮮度も大事だし、ちゃんとケアしてあげないといけないもの。その管理に関しては、私がお店で一番厳しいかもしれません(笑)。職場では、チームワークがとても大事なので、コミュニケーションを大切にメリハリをつけながら働いています。品質にこだわって、みんなが向上心を持って仕事できるこのお店は、私にとって大きなやりがいを感じられる場所です」。


もう、トワさん、かっこよすぎます。


「このカフェは、オーナーであるレイモンドの“夢のカフェ”ですから。品質の安定したハワイ島産のコーヒーを常に提供できるし、本当に誇りを持って仕事できるんです。ありがたいですよね」。


ちなみに、トワさんのおすすめは、コナコーヒーとプレーンなクイニーアマンの組み合わせなんだそう。確かに、最強。あの香りと食感、今すぐ味わいたいっ。

トワ・スペシャルのエアロプレスコーヒーも、ぜひ!


ここで裏技をひとつ(笑)。通常、ペイストリーやコーヒーをオーダーするのはお店に入って奥のカウンターなんですが、こだわりの豆を選んだエアロプレスやプアオーバーのコーヒーは、豆を販売しているリテールのカウンターでオーダーできるんです。


さらに、メニューには「Towa's AeroPress」というスペシャルコーヒーも!これは、使う豆の量も抽出の手間も、ほかとは全く違う特別なもの。トワさんがお店にいる時にしかオーダーできない幻のエアロプレスコーヒーなので、運良く彼女を見つけることができたら、ぜひお試しいただきたい一杯です。

自然体、だけど妥協しない。凛とした姿に惚れ惚れ


「タイミングや縁が重なって、大好きなハワイで大好きなコーヒーに関わる仕事ができていることに、感謝しかありません。全米チャンピオンになったことで、ハワイのカレッジのカリナリー(料理学科)で、学生さんの教育プログラムのお手伝いをさせてもらったのですが、ハワイのコミュニティのために私ができることがあるなら、これからも積極的に取り組んでいきたいですね」と、ハワイへの恩返しにも意欲的。

 


前向きでパワフルで、自分に自信を持って働いているトワさんは、とても美しく輝いて見えます。


すごい場所だから素敵な人が集まるのか、すごい人たちが集まったから素敵な場所になっているのか。とにかく、底知れない魅力を持ったトワさん、そしてコナコーヒー・パーベイヤーズ。


これからも、ますます目が話せない、素敵カフェです。

 

Kona Coffee Purveyors | b. patisserie/コナコーヒー・パーベイヤーズ

URL
https://konacoffeepurveyors.com/
住所
2330 Kalakaua Ave #160Honolulu, Hawaii, 96815
インターナショナルマーケットプレイス1階
営業時間
7:00〜16:00
休日
無休

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