2022.06.12

ハワイを守る

「北太平洋ゴミベルト」とは?知ること+行動することで海をキレイに

  • WRITER 宮本 紗絵

6月5日は世界環境デー、6月8日は世界海洋デーと、6月は海洋環境保全推進月間です。

そこで、ハワイの海洋環境を保護するためにビーチ清掃などに取り組んでいるサステイナブル・コーストラインズ・ハワイの国際講師として務める来迎 秀紀(きむかい ひでき)さんにお話を伺いました。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii 

 

サステイナブル・コーストラインズ・ハワイのモットーは、「大切な海岸線を地元コミュニティと共に築く」こと。

もともと、サステイナブル・コーストラインズ・ハワイは、ニュージーランドにあったサステイナブル・コーストラインズに影響を受け、友達8人が集まって草の根活動から2010年に始めた団体です。その後、メンバーは、年々増え、今では34,870人ものボランティアが参加するなど、大きく成長しています。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii  海岸線沿いに漂流・散乱した海洋ゴミ

 

ひできさんは、国際講師として、日本語、英語にて、子供から大人まで、海洋環境を守るために、海洋ゴミの状況や海洋生物への影響などについて、課外授業やオンライン授業を行われています。多いときには週4回授業をされることもあるそうです。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii  来迎秀紀さんが学校で授業を行っている様子

 

サステイナブル・コーストラインズ・ハワイは、ビーチ清掃を地域コミュニティで行っていますが、ビーチ清掃も重要ですが、ごみを減らすこと、プラスチックを減らす、入口対策が重要であり、海洋ゴミの問題解決をするには、「綺麗なビーチ清掃は自宅から始まる」とひできさんはおっしゃいます。

マイボトルをペットボトルに代わって使うことでプラスチックを減らせます

 

そのためには、私たち一人ひとりの意識改革が必要です。まずは、海がどれだけ重要であり、マイクロプラスチックがどのように生まれ、海洋生物やサンゴ礁にどんな悪影響を与えているのか知ることから始める必要がありますね。

 

サステイナブル・コーストライン・ハワイは、2022年の世界海洋デーにあわせて開催する他のNPO団体の活動もSNSでご紹介されています。例えば、環境保護団体のシエラクラブによるトレイルでの外来種除去や、ウミガメ、ハワイアンモンクシール、イルカ、クジラなどの海洋動物の保護活動をハワイでおこなっているHawaii Marine Animal Responseによるエデュケーションの機会、サーフライダー・ファンデーションによるビーチクリーンなど、自分たちの活動のみならず、他の団体の活動も発信されています。

 

それは、Mauka to Makai (ハワイ語で山から海)というように、山と海はつながっているからです。外来種が減ることで、生態系が変わり、大地が変わり、海に流れる水も変わるので、海だけでなく、山での保護活動も重要なのです。また、 海洋ゴミとなったゴミが長年の時をへて細かい破片のマイクロプラスチックとなって、海洋生物が食べてしまったり、海洋ゴミが漂流したビーチで過ごし、ごみにからまったりと、海洋生物にも大きな悪影響を与えています。

 

この状況を変えるためには、サステイナブル・コーストライン・ハワイは、自分たちの活動のみならず、他の団体とも一緒になって取り組んでいかないといけないそうです。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii  ビーチに漂流した海洋ゴミとハワイアンモンクシール

 

ハワイは、様々な国のゴミが海流によって、漂流しています。ハワイとカリフォルニア州の間には、その海洋ゴミが海流によって集まる「北太平洋ゴミベルト」があり、過去には東日本大震災からの漂流物もハワイに流れついたこともあるのです。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii  

 

ハワイのビーチに流れ着くゴミには、漁網など漁業関係のゴミも多く占めています。

 

ひできさんは、元々は、アメリカ・フロリダにてバーデンダーとサーフィン関連の輸出業に携われていました。

その後、ご自身の結婚式でハワイを訪問したことをきっかけに、その3か月後にはハワイへ移住。そして、知り合いの紹介で、サステイナブル・コーストラインズ・ハワイが開催するカフクビーチでのビーチクリーンに参加し、漂流プラスチックごみに埋め尽くされたビーチに衝撃を受けられたそうです。このことをきっかけに、ひできさんは、サステイナブル・コーストラインズ・ハワイの活動に参加され、ついには、国際講師を務められるようになられたと伺いました。

Image: Sustainable Coastlines Hawaii 

 

ひできさんは、現在は、多数の子供達にビーチでの課外授業として教えられていらっしゃいますが、とてもやりがいを感じるそうです。それは、次世代を担う子供たちがキラキラした目で、好奇心を持って、アクティブに質問をされるから。まさに、草の根の活動ですね。

サステイナブル・コーストライン・ハワイの活動結果

  • これまで240ものビーチ清掃を実施
  • 609,106ポンド(約276,286キロ)のごみをこれまで回収
  • サステイナブル・コーストライン・ハワイのボランティア活動に携わった人数は、34,870人
  • これまで 子供からシニアまで45,000人以上の方が受講

 

サステイナブルコーストライン・ハワイが開催するビーチクリーンアップの情報は、ここからご覧いただけます。

読者へのメッセージ

パーフェクトな解決策はないので、少しづつ私たちができることから、 一歩ずつ駆け足で行動をとってみませんか?きれいなビーチは、私たちの生活から始まります。自然とつながるという意識が重要なんです。私たちの行動でその糸口が見つかります!

Image: Sustainable Coastlines Hawaii  来迎秀紀(きむかい ひでき)さん

 

国際講師 来迎 秀紀(きむかい ひでき)さん

静岡県出身。コネチカット、フロリダを経てハワイへ移住し、2013年からオアフ島在住。

NPO団体サスティナブル・コーストラインズ・ハワイでビーチ清掃活動や、ハワイ各地の学校やビーチクリーンなどのイベントで環境保護の講師を英語と日本語で務め、オアフ島で多数の国際ビーチクリーンを企画・実行しています。

Sustainable Coastlines Hawaii / サステイナブル・コーストラインズ・ハワイ

URL
https://www.sustainablecoastlineshawaii.org/
Image
Sustainable Coastlines Hawaii

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