よく読まれている記事
POPULAR ARTICLE
ハワイを代表する楽器のひとつ、ウクレレ。小さくてかわいらしいこの楽器には、ハワイの歴史やアロハがぎゅっと詰まっています。数あるウクレレ教室の中でも人気なのがカイムキにある「ウクレレ・ハレ(Ukulele Hale)」。代表のジョディ・カミサトさんのインタビューとともにご紹介します。
そもそもウクレレは、ポルトガルからの移民が持ち込んだ楽器を起源にハワイで独自に作られたものとされています。ハワイアン・ミュージックの演奏には欠かせない楽器であり、現在ではジャンルの幅を超えて、様々なスタイルで演奏されています。
そんなウクレレの魅力を、ひとりでも多くの人にシェアしたいと誕生したのがウクレレ・ハレ。「ハレ=Hale」は、ハワイ語で「家・建物」といった意味を持ちます。ここが、ウクレレを愛する人たちのセカンドホームになれば…との思いが込められているんですね。
2007年にこの教室を創設したジョディは、自身もウクレレ奏者として活躍しているミュージシャン。子供の頃、最初にウクレレを教えてくれたのはジョディのお祖母様。高校生の頃にピュアハート(ジェイク・シマブクロ、ジョン・ヤマサト、ロパカ・コロンが構成していた大人気のグループ)の演奏をみて影響を受け、そこから真剣にウクレレ・レッスンを始め、今に至るのだそうです。
「自分がステージでパフォーマンスするのも大好きだけど、今は誰かにウクレレを教えることに情熱を感じます」というジョディ。ひとりひとりの生徒と向き合い、深く繋がれることが嬉しいのだと。
「ウクレレという楽器を通じて、相手と深いレベルでコネクトできるんだよね。一度きりのつながりじゃなくて、徐々に上達していく段階も共有できるし、お互いのパーソナリティもわかりあえる。ウクレレだけじゃなく、人としての成長過程にも関われると思うし、逆に僕が彼らから学ぶこともとても多いんだ。キッズからシニアまでたくさんの生徒と関われることは本当にありがたい。みんなの中にも、ウクレレの想い出が何年かに渡って残るといいなと思ってレッスンしています。今ではソロミュージシャンとして多方面で活躍しているHONOKAやKarlie Gなどもウクレレ・ハレの卒業生たちなんだけど、こうやって教え子が羽ばたいていく姿を見られるのも、講師としては本当に嬉しいこと。ずっと応援していきたいと思ってます」。
そんな彼が率いるウクレレ・ハレには、現在なんと2歳半~96歳まで幅広い年齢の生徒さんが、200名以上在籍しているそう。パンデミックの間に、オンラインでのレッスンもクオリティーが上がって、今ではオアフ島はもちろん、ハワイのネイバーアイランドや海外、もちろん日本にも生徒さんが増えたそうです。
「パンデミックの影響は本当にたいへんだったけれど、こうしてZoomレッスンなどがスムーズにできるようになったのは良かったかも。場所が離れていてもリアルタイムで繋がれるわけで、世界中でウクレレ・ハレのレッスンを受けてもらえるのはとても大きなことだよね」。
現在は、対面式レッスンとオンラインをハイブリッドにして、新しいレッスンのスタイルを作り出しているというジョディ。日本のウクレレグループとのつながりも強くなっているそうです。
「これはパンデミック前からの話なんだけど、ハワイ州観光局と協力して金沢で活動するウクレレ教室『ジュニア・ウクレレ・オーケストラ(JUO)』とコラボレーションしたんだ。半年かけてインターネットでお互いの文化交流を深め、一つの曲を一緒に作って。2019年の夏、実際僕らが金沢へ行き、セッションしたんだよ。素晴らしい体験だった」。
↓こちらはその時の様子を記録した動画。間違いなく、日本とハワイがウクレレを通してつながってます。
ハワイをベースに、ウクレレを通じて世界とつながろうとするジョディの活動はさらに広がる予感。また、ハワイのケアホームや学校などを訪問するボランティア活動も行っています。
ウクレレという小さな楽器ひとつで、場所も年齢も飛び越えて人と人がぎゅっと繋がれるって、本当にすごいことですよね。純粋でポジティブなジョディの精神が、ウクレレ・ハレの先生たちや生徒さんみんなにいい影響を与えてるんだろうなと。
実は、私の子どもたちも小さい頃ここでウクレレ・レッスンを受けていました。先生はジョディではなかったけれど。ウクレレが上達するのはもちろんでしたが、ここへ通う中でハワイの文化や先生たちとのコミュニケーションを学んだり、ほかの生徒さんとのつながりができたり、発表会などで特別な体験をさせてもらったり。とても貴重な時間を過ごさせてもらったなあと思い返しています。
ハワイの風や歴史、文化までも感じるウクレレの音色。聴いているだけでも幸せですが、ちょっとでも弾けるようになったら圧倒的に楽しいはず。というわけで、大人になって初めてウクレレに挑戦したくなった!という人もとても多いのだそうです。新しい挑戦って想像している以上に刺激的だと思うし、なにより腕の中でポロポロ響く優しい音は、自分と周りの人を癒やしてくれるはず。
ジョディ曰く、基本のコードを3つ覚えれば、無数の曲が弾けるようになると。お、3つだけ?だったら私にもできるかも!? つい、そんな気になりませんか(笑)
ウクレレ・ハレのレッスンは、基本マンスリーでの申込みですが、タイミングによっては短期間のレッスンも受けられることもあるかも!興味がある方は、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
Ukulele Hale/ウクレレ・ハレ