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私自身もそうなんですが、オフィスではなく自宅で仕事をすることが多いという人、けっこういるのではないでしょうか。また、このパンデミックで在宅ワークになったという方も増えましたよね。
私は時々、カフェにパソコンを持ち込み、コーヒーを飲みながらライティングのお仕事などをすることもあるのですが、フリーのWi-Fiがなかったり、電話対応をしなくてはいけないときなど、ちょっとしたストレスを感じたりして。
いや、勝手にカフェで仕事してるんだから文句言うなって話ですけど(苦笑)。でも、オフィスでも自宅でもなく、快適に仕事できるコワーキングスペースがあったらなあ…と思うことも多いのです。
ハワイで話題のコワーキングスペース「Box Jelly」へ
そんなときに知ったのが、ここ。「Box Jelly」というコワーキングスペースです。以前はカカアコの家具&雑貨ショップ「Fishcake」の一角にあったのですが、2020年にワードセンターの2階へ場所を移転。お洒落なカフェ「Try Coffee」も併設され、なにかと話題になっていました。
とはいえ、ハワイでシェアオフィスってどんな感じかわからず、ずっと気になったまま…。先日ついに、取材させていただく機会をいただきました!
お話を聞いたのは、オーナーの一人であるレイチャン・フジワラさん。実は、別で取材させてもらったFishcakeのオーナーであるマウラ・フジワラさんの息子さんでした。なるほど。だから以前は「Fishcake」の一角にあったのね。
「最初にこのシェアオフィスをオープンしたのは2011年。今の場所へは2020年に移転オープンしました。もともとは学生のときのカレッジプロジェクトがきっかけでした。いろんな人がハワイで集い、働けるようなワーキングスペースがあったらいいな…というアイデアが浮かんだことからスタートしたんです」というレイチャンさん。
たしかに、それまでハワイにこういう場所ってなかったかも!
デザイナーやクリエイターのような職種の人からNPO団体など、利用者(メンバー)はいろいろだといいます。10年ずっと会員として利用し続けている人もいるというから驚きです。
1日から数年単位まで、使い方は人それぞれ
「オフィスを持たずに自宅で働くタイプの人が使う場合もあるし、オフィスはあるけれど、ここで仕事をしているという人もいます。また、パンデミックを機にオフィスを引き払ってここを仕事場として使う人達など、様々なタイプの人が“自分のオフィス”として活用してくれています。ハワイの人はもちろん、アメリカ本土や他の場所から一時的にハワイを訪れている人も、有効に使えますよ」。
そう。こちらのスペースは、年単位での契約から数ヶ月ペース、ウィークリーなど利用スタイルのバリエーションもいろいろなのです。オンラインで「Day Pass」を予約すれば、1日だけ利用することも可能なので、たとえば日本から旅行に来ていてちょっと仕事できる場所がほしい…なんていうときにも便利なんです!(ちょっと割安になる回数券タイプの契約もあり)。
カフェでのノマドワークも、もちろんいいんですが、冒頭にも書いた「Wi-Fi問題」や「電話問題」などが気になることもありますよね。Box Jellyなら、インターネットやフリーWi-Fiはもちろん、カンファレンスルームや個室のフォンブースもあるので会議や電話ミーティングにもスマートに対応できます。プリンターも、もちろん完備。ビジネススペースとして不足なしですよね。
契約によって、自分のデスクを固定で決めて使うこともできるし(だからデスクに私物が置いてあるのね)、ここの住所で郵便を受け取ることもできるんです。つまり、完全に個人オフィスとしても使える。ふむ。素敵。
単なる作業場でない「コミュニティスペース」で自分磨き
そして。レイチャンさんによると、単にビジネススペースを確保できるだけではないのだといいます。
「単にスペースを利用するだけでなく、ここで新しい形のコミュニティを見つけられるのも、Box Jellyのバリューだと思っています。お互い知らない同士でも、何度か顔を合わせるうちに会話したり情報共有したりするようになって。形として見える物じゃないけれど、他の人から感じるエネルギーや刺激ってすごく大きな財産になったりしますからね」。
「例えるならスポーツジムみたいな場所なのかも。自宅ではない場所で運動したいという気持ちを満たすだけでなく、そこへ行くことでエネルギーを感じたり刺激を受けたり、他の人の運動を見て参考にしたり自分の鍛え方を変えてみたりできるのもジムの魅力でしょう?」とレイチャンさん。
うわ、なんかそれ、わかる気がします。スペースとして使うだけでなく、誰かに会うことでいい刺激を受けるとか、誰かとなにか有益な情報を共有できるかもという期待とか。コワーキングスペースって、そういう意義も持ってるんですね。
ちなみに、こんな「畳マット」の席もあってびっくり!ところどころに和テイストがあるの、なんだかほっこりします。まさに新スタイルのコミュニティスペース(笑)。
Box Jellyのオープン時間は、平日の朝9:00から夕方は17:00までがベース(併設のカフェは朝6時からオープン)。もし、ほかの時間帯も利用したい場合は、24時間アクセスできる契約もあるのでお問い合わせを。
心地よく働くためのちょっとした「嬉しい」が随所に
お洒落なワードセンターにあり、パーキングもあるのでとても便利。オープンワークスペースのカウンター席(会員なら誰でも座れる席)からは、きれいなアラモアナビーチパークが一望できて、眺めも雰囲気も最高。
これなら気持ちよくさくさく仕事を進められそうです。あまりの景色に見とれちゃわないように気をつけねば(笑)。
じゃじゃーん。
エントランスには、サーフボード置き場もありました(笑)。「これ、めっちゃ大事なんだよ。仕事の前後にサーフィンしたい人、多いでしょ?」とレイチャンさんが嬉しそうに話してくれたのが印象的です。さすが、ハワイの “オフィス”。
そして。併設のカフェはこだわりたっぷりのカフェ「トライコーヒー」。美味しいコーヒー飲みながら、仕事やミーティングなんて。もうね、いたれりつくせりでございます。
集中してノマドワークするもよし、調べ物や勉強をするのもよし、そしてコミュニティスペースとしてなにかを吸収するもよし。ハワイのお洒落なシェアオフィスは、きっと特別で、いろんな気付きや刺激をもたらしてくれる。そんな気がしました。
ハワイ旅行中の1日、こういう場所でクリエイティブに過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
Box Jelly/ボックスジェリー